未経験者がプログラマーとして働くのが難しい時代

新年あけましておめでとうございます。
本年も当サイトをよろしくお願いいたします。

去年は心斎橋で関西圏の有名なプログラマーが集まって忘年会を開催しました。
NRCカンパニー代表取締役の上野さんを始め、googleジャパンの内田さん、中国アリババの日本人エンジニア松葉さんにまでご参いただきました。

さて。
忘年会でテーマになっていたのは30代の転職です。
少し前までは35歳定年説までささやかれていたプログラマー。今では35歳定年説も影を薄くし、40代や50代の現役バリバリのプログラマーの方も多くなってきました。

ただ30歳の節目を迎え、将来のキャリアプランを不安に感じて転職する人は少なくないようです。

中国アリババの松葉さんも30歳で転職されたそうです。
しかも30歳未経験で初めてプログラマーになったとのこと。
その後も活躍は皆さんご存知の通りで、今年38歳にして日本人プログラマーの頂点にいるようなお方です。

今回はそんな松葉さんの若かりし頃をご紹介したいと思います。

30代でプログラミング未経験者の転職記

松葉さんはおっさんのような年齢(本人談、30歳)でプログラマーとして採用された。

(30歳の頃の松葉さん)

実際にはその4年ほど前からプログラマーとして働きたいと考えたのだ。
ただ未経験という壁があり、なかなか転職活動がはかどらず、ズルズル30歳になったそうな。

当時は不動産関係の営業をやっていて、システムやパソコンには全く縁のない生活。
でも若い人たちが斬新なサービスを作ったり、常にチャレンジする姿勢を見せ続ける経営者の人達をSNSやブログで見かけるたびに、自分に嫌気がさしていた。

俺はこのままでいいのだろうか・・・と。

いくつか有名どころの転職エージェントをあたってみたのだ。
しかし年齢と未経験の壁は大きいようで、慎重に考えたほうがいいということを遠回しに言われたりもした。

そんなモンモンとした気持ちを引きづりながら、「とりあえずやってみるか」と、プログラミングの勉強を始めた。
未経験だから就職できないのであれば、経験者になってしまえばいいじゃないかと思い立ったのだ。

まず本屋でホームページ関係の本を読み漁り、まずはHTMLとCSSを勉強することに。
テキストエディタで簡単なサイトを作っては公開し、作っては公開しを何度も繰り返した。
2ヵ月たった頃には、それなりのシンプルなサイトを作れるようになっていた。

次にとりかかったのはJavascript。
始めて動かしたJavascriptはアラートを出すだけの簡単なものだった。
それでもプログラムが動いたという事実に、とても感動した。

「俺の作ったプログラムでも動くんだ」っと。

それからはさらに勉強をして、楽天APIからデータを引っ張ってきて、商品検索できるサイトを作るという目標を立てた。

そのためにはPHPが必要だった。
PHPを1ヵ月勉強して、フレームワークというWEBサイトを作る雛形を使えば、早く作れて、セキュリティもある程度は担保してくれると知った。
日本ではCAKEPHPというフレームワークが人気で情報が多いらしく、初心者でも使いやすいと聞いたのでそれを選んだ。
あとは楽天APIからデータを取ってきて、データを常に新しい状態にしておくためのクローラーが必要だった。

そういうのをバッチ処理というらしく、CAKEPHPでもバッチ処理がサポートされていて、意外と簡単にクローラーを作ることが出来た。

サイトが完成に近づくにつれ、実際に公開するためのレンタルサーバを探さなくてはいけなくなってきた。
ただクローラーを動かすには一般的なレンタルサーバでは制約が多いらしく、VPSサーバという上級者向けのレンタルサーバが必要になる。

Servers@Manというレンタルサーバ業者でVPSを借りることにした。
単純に一番安かった(月額480円くらい)ことと、契約後すぐにサーバを使い始められるという点に惹かれてServers@Manを選んだ。
当初は安すぎる値段に心配もあったが、サーバの性能や使い勝手は申し分ない。
(ただアクセスが多くなるとスペック不足のため、その後AWSにサーバ移転している)

ただVPSサーバは初心者には敷居が高く、かなり手こずった。
ただこの時の苦労は転職活動に大きく役立った。

転職の面談をしてくれた採用者に「VPSサーバを立ててWEBサービスを公開してる」と伝えたところ、かなりびっくりしていた。
プログラミング初心者がWEBサービスを作るという話はよく聞くけど、VPSサーバを立てて公開したという話は初めてだったらしい。
ふつうの初心者はロリポップやさくらといった普通のレンタルサーバでWEBサービスを公開するようだ。

本当は未経験者は採らない予定だったらしい(採用が決まった後に聞いた話)
だけどVPSサーバを立ててまでWEBサービスを公開したという勉強熱心なところが買われて、採用という話になったようだ。

軽い気持ちで選んだVPSサーバだったが、まさか人生を左右する選択になるとは思いもしなかった。

VPSサーバは初心者にはハードルが高いかもしれないが、プログラマーとして働くにはサーバのスキルが必須になるのでいつかは学ばなくてはいけない。
未経験者がいま持っているスキルを客観的に示す材料にもなる。

こうして30歳未経験で採用されたのが、あのYahoo日本法人である。

その後に松葉さんは、リクルートホールディングス、楽天証券システムと渡り歩き、38歳になった現在は中国アリババのチーフエンジニアとして活躍している。

終わりに

松葉さんはこう言う、
「転職はある意味で運。たまたま入った会社が自分の運命を左右する。ボクは運が良かった」

確かに転職には運が必要だ。
でも彼のような行動力が、その運を引き寄せることもある。

そんな松葉さんの話を聞いた時、とある天才エンジニアのことがボクの頭に思い浮かんだ。
彼もまた30歳でプログラマーになった偉人だ。

※追記(当時の彼の記事を見つけました↓)
▶30歳未経験でプログラマーに転職した男性の話

転職を予定されている方は、是非読んでもらたい。
天才エンジニア特有の、仕事の探し方がとても参考になる。